紀州小阪農園のこと
紀州小阪農園のこと
山の奥の
小さな梅農家
目の前に流れる、清流「日置川」
和歌山県の南、幾重にも連なる深い山々。その山間を縫って流れる清流は鮎の生息地として有名な「日置川」。そんな緑溢れる川添いの小さな集落で、小阪農園は日々自然と向き合い梅作りに励んでおります。
白浜駅から車で40分、トレードマークの赤い橋の向こう側が農園がある白浜町大。ご覧の通り小さな集落ですが、ゆったりと流れる時間に身を置き、季節の移ろいを感じるのはとても贅沢なのかもしれません。
豊かな自然が生み出す自慢の梅
梅畑というと山の斜面での栽培が多いですが、ここ「大」地域では地形上平地での栽培が主となります。手塩にかけて苗から育てた梅の樹はこんなにも立派に育ち、まるで我が子のように愛おしく感じます。 決して大農園ではなく、畑の数も少ない小さな農家ですが、小さいからこそできる、手入れが行き届いた質の高い梅作りを心がけております。
父の代から受け継いだ畑と新たに開墾した畑。いくつかある中でも、古くに積まれた石垣のあるこの梅畑の風景がお気に入りです。 この地域で生活をしていると、美しき風景を後世にも残すことができるようにと自ずと使命感が湧き出てきます。 つぼみの頃より鶯が鳴き、梅の花に寄せられたミツバチの羽音が響き、野ウサギが草むらから顔を出す。この豊かな環境を維持できるよう、梅作りと同時に自然保護にも携わってまいりたいと思います。
いつも助けてくれる
スタッフあってこそ
農業というのは手が要るものです。一人ではできることは限られ、家族やスタッフの助けがないと成り立ちません。特に収穫時期には、梅農家の多い紀南地方ではあちらこちらから人手のお誘いがあるくらいです。
当園のスタッフは平均年齢はややお高いですが、ベテランさんたちが本当に頑張ってくださっています。いくつになっても女性が3人集まれば、花はあっという間に咲き、笑い声が響いてきます。和気あいあい、大変なこともやりがいと楽しみを持って行うのが小阪流。
小さな美しき世界から
最高の梅干を目指して
ふかふかのよく肥えた土にかぶさる緑の上に、可憐な梅の花びらが風に舞いおちます。自然の中での梅干作りは試行錯誤の連続ではありますが、何気ない小さき美しさがちょっと得をした気分にさせてくれます。
これからも自然と寄り添い、日々小さな努力を積み重ねてまいります。